2013年1月11日金曜日

反原発との対話を求めて

 新潟市で活躍している大関ゆかりさん(「放射能と環境を考える会」代表)と電話で話した。情報交換をして、終わり際に私は彼女に前から聞きたかったことを尋ねた。

私:「ゆかりさん、前会ったときに、昔から反原発運動をしていた人がガレキ問題に無関心なので困ると言っていたけど、そのような人に対してあなたは何て言っているの?」

彼女:「新潟は柏崎原発があるでしょう。原発事故は起きる可能性があるし、大事故でなくても100ベクレル/㎏以下程度の放射能汚染を引き起こす事故はもっと可能性が高い頻度で起きると思う。だから今、放射能汚染ガレキの広域処理で、100ベクレル/㎏の放射能汚染を許すと、今後は放射能漏れ事故を起こした原発の電力会社の責任追及はされずに、『あっ、それぐらいの放射能汚染は広域処理のときと同じレベルだから』という説明で、多少の放射能汚染が許される状況を作ってしまうことになるので、それでもあなたたちはいいのですか、と反原発の人に言っています。さらに原発が廃炉になれば、クリアランスレベル以下のゴミがたくさん出てきて、それを一般焼却炉や最終処分場で処理しなければならなくなるし・・・・、歯止めがないよね」

私:「富山には原発はないけど、隣県にはあるしね。特に志賀原発は廃炉になったら、北陸電力は放射能を含んだ廃棄物をどのように処理するのか、筋書きができているのかも・・・」

彼女:「富山は新潟の柏崎、石川の志賀、福井にある多くの原発に囲まれて、原発反対運動も盛んなのだから、その人たちがガレキに関心を寄せたらもっと強力な運動が展開できると思うよ」

私:「これからそのような人たちと対話を重ねていく必要をひしひしと感じているのよね・・・」

彼女:「あっ、それから私はもう一つ言っているのは、事故の前と後で基準値を変えたことについて、それは誰においても理不尽だということだよね」

私:「あ~、この広域処理には理不尽なことが多すぎる!」

余談だが、広域処理をすすめている新潟市長は、新潟日報の編集委員だったので、新潟日報は完全に市長寄りの報道をしているらしい。市長が市民からの質問にまともに答えていない状況にもかかわらず、新潟日報が市長よりの報道をしていたために、大勢の市民が新潟日報に抗議して、その後、少しはマシになったとか!?

0 件のコメント:

コメントを投稿